小田井は「彼自身が僕らの前に姿を表すということが、もうすごく大変なことになっていると思うんですね。だけど、いつでもいいので、いつかちゃんと説明をして欲しいなと思います」。

 白川は「友井自身が僕たちに会いたくないと思っていると思うんです。だが、やっぱり、僕たちはメンバーなので今どういう気持なのか、僕自身が聞きたいと思っています」。

 後上は「基本的に会えないなと思っている。会って話を聞きたい思いはあるが、それを聞いた時、自分が前を向いて行こうと思っている方向、強さにちょっとでも影響すると思うので、今は会えないなと思っています」と、それぞれの心境を告白した。

 純烈は11年前に結成。メンバーは6人だったのが5人、そして友井が抜けて4人と減ってしまった。

 新メンバーを入れる可能性を本誌が聞くと、酒井はこうこう答えた。

「0%ではないが、今このグループに入りたいと思う人、絶対いないと思うんですよ。なので、入りたいなと思ってもらうまではこの4人でなんとしても再生させてがんばりたい。紅白歌合戦に出た純烈を見て、オレもできるんじゃないかとか思った人もいるだろうし、みんなで力を合わせればと期待してもらったグループだと思います。こういうことが起こるとしり込みしてしまう人達もいると思います。それでも、見せたいですよね。やっぱりダメだったなというのではなく、純烈、前よりすごくなったじゃんという風に言われるように。今、マイナスのどのくらいにいるのか、自分の現在地もわからないですけど、僕らは純烈を続けると決めましたので、頑張るだけです」

 残されたメンバー4人は今月24日から、明治座で上演が予定されている歌手の前川清のデビュー50周年特別公演で、再びステージに立ち、再スタートする予定。会見は予定していた1時間をオーバーし、1時間半にも及んだ。
(本誌 上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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