放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「田中圭24時間テレビ」と和田アキ子さんについて。
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世の中のイメージと、実際のことに違いがあるのは仕方ないですが、その違いがどんどん多くなっている気がする。
先日、AbemaTVで「田中圭24時間テレビ」というのを僕の企画・演出で作らせていただきました。企画は、生放送24時間の間にドラマはできるのか?というもの。番組スタートの夜9時から、1シーンずつ、丸1日かけて24シーン撮影して、最後に、それを編集したドラマを放送しよう!という今まで誰もやったことのない試み。ドラマにはたくさんの役者さん、タレントさんに出演していただきました。その中でも、和田アキ子さん。僕がマネージャーさんに直接お願いして、出ていただきました。
この番組は新しいものだし、今まで誰もやってないものだから形がない。未知数のものに出演するってとても怖いはずなんです。だけど、和田アキ子さんのマネージャーさんと、ご本人は二つ返事でOKしてくれました。
当日、番組に出演した和田アキ子さん。その場にいたアナウンサーからの「なんで出演していただけたんですか?」との質問に、僕の名前を挙げて「鈴木おさむさんとのつながりで出ました」と。和田アキ子さんとは過去に『禁煙アッコ』という本を出しました。和田アキ子さんが禁煙にチャレンジする様子を本にしたのです。それを僕が構成していきました。結果、その本も結構売れました。和田アキ子さんは、あの本を出したことがいまだに禁煙を続けている理由の一つだと思います。本を出したからにはやめると。「今でも吸いたい」と言ってますが、自分が歌手としてあの時に禁煙できたことの理由の一つとして、僕と一緒に作った本のことに感謝してくれています。生放送でもそのことを説明して「だから、出るでしょ」とさらっと言ってくれた。