
ドラマや映画、舞台に引っ張りだこの人気俳優・福士蒼汰さん。作家の林真理子さんが芸能界の交友関係や演技にかける思いをうかがいました。
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林:芸能界のお友達、いっぱいいますか。
福士:そんなに多くないです。少ないほうだと思います。友達と言える人はほぼいなくて、だいたい高校の友達ばっかりで、あとは先輩と思って接していたり、師匠と思って接していたりとか。
林:師匠というのはどなたなんですか。
福士:師匠は自分の中で二人いるんです。まず岡田准一さんです。僕、截拳道(ブルース・リーの哲学思想)、カリ(フィリピン武術)、USA修斗(“初代タイガーマスク”として活躍した佐山聡流の総合格闘技流派)という三つの武術をやってるんですが、やり始めたきっかけが岡田さんで、岡田さんも長年やられているんです。もう一人の師匠は早乙女太一さんで、早乙女さんには剣戟を教えてもらっています。
林:まあ、そうなんですか。岡田さん、結婚されましたけど、福士さんはまだまだ先のことでしょうね。ところで福士さんは英語がうまいことで有名ですけど、いずれハリウッドのアクション映画もやろうと思っています?
福士:はい。それには日本のアクションが不可欠だと思うので、やってないよりはやったほうがいいだろうなと思っています。
林:わあ、ハリウッドもちゃんと視野に入れてるんですね。もしかしたらハリウッドスターと結婚しちゃったりして。
福士:ハハハハ。でもこれぐらいの年(25歳)から視野に入れてる人が少ないように思うので、逆にラッキーかなと、自分が開拓者になれればと思ってます。
林:おー、すごい。第二のケン・ワタナベだ。
福士:ケン・ワタナベさんのようになれるかわからないですが、頑張りたいです。体づくりもしっかりしたいなと思ってます。
林:休みがとれたら、アメリカにもよく行ってるんですか。
福士:時間があったら行きます。
林:お一人で?
福士:はい、基本的に一人です。