丸ノ内線の新型車両「2000系」の外観(中川透撮影)
丸ノ内線の新型車両「2000系」の外観(中川透撮影)
2000系の車内。シートは黒と赤を基調とした落ち着いたデザイン。手前がフリースペース(中川透撮影)
2000系の車内。シートは黒と赤を基調とした落ち着いたデザイン。手前がフリースペース(中川透撮影)
フリースペースには電源コンセントがあり、スマホなどを充電できる(中川透撮影)
フリースペースには電源コンセントがあり、スマホなどを充電できる(中川透撮影)

 東京メトロ丸ノ内線の新型車両「2000系」が11日、東京都内の中野車両基地で報道陣に公開された。東京メトロで初めて、車両内のフリースペースに電源コンセントが設けられ、通勤通学中にスマホなどを充電できる。

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 2000系は2019年2月から運行予定で、丸ノ内線としては約30年ぶりの新型車両。車体は、オリンピックが開かれる東京の活力を印象づける、鮮やかな赤「グローイング・スカーレット」が基調。丸みを帯びたデザインで、現行の「02系」と比べて消費電力を27%削減するなど省エネ性能も高めている。

 1編成6両すべての車内にフリースペースがあり、スマホなどを充電できるコンセントが2口ずつ設けられている。小物を置けるテーブルや荷物をかけられるホックもある。外国人観光客らが車内でネットを使いやすいように、車内では無料Wi―Fiが提供される。防犯カメラをつけて安全性を高めたほか、荷棚やつり手の高さを一部下げるなど、女性や高齢者も乗りやすくした。

 また、地震などの災害に備え、停電によって駅間に停車した際に最寄り駅まで自力走行できる非常用バッテリーを搭載している。

 丸ノ内線は戦後初の地下鉄開通路線で、1日あたり135万人が利用している。2000系は、日本車輌製造(名古屋市)が製作した。(本誌・中川透)

※週刊朝日オンライン限定記事