なんやかんやで、無事終了。帰りしなに神社からたくさんお土産をもらった。厄除けしてもらった上に土産まで! 醤油・ソース・清酒・だしの素……調味料ばかり。親に見せたら、「あー、ほうぼうからのもらい物が余ってるんだろな……」と身も蓋もないことを言う。

 神棚に厄除けの御札を据えたけど、来年が本厄、再来年が後厄か。あと2年、厄除けに行くとして……2020年が42歳。私が噺家になったのが2001年なので、落語家生活20年目に突入する年が東京五輪の年なのね。めでたいような、現状を考えればめでたくないような……。ま、大事故なく平穏に終わって頂きたいものです。俺の20周年にケチつけるなよ、東京五輪。

 で、先程ネットニュースを見たらさっそく『自民党、サマータイム断念』の記事が! 良かったよ! サマータイムって身体に悪いらしいじゃないの。こちとら後厄だってのに、たかだか大運動会のために早起きを強要されてたまるかい! もう無事に厄を越せるようにボランティアを募集しようか。1日千円以上は出しますよー。

週刊朝日  2018年10月19日号

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春風亭一之輔

春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/落語家。1978年、千葉県生まれ。得意ネタは初天神、粗忽の釘、笠碁、欠伸指南など。趣味は程をわきまえた飲酒、映画・芝居鑑賞、徒歩による散策、喫茶店めぐり、洗濯。この連載をまとめたエッセー集『いちのすけのまくら』『まくらが来りて笛を吹く』『まくらの森の満開の下』(朝日新聞出版)が絶賛発売中。ぜひ!

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