年のせいじゃない! “息切れ”が心筋梗塞のサインの場合 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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年のせいじゃない! “息切れ”が心筋梗塞のサインの場合

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鈴木健太週刊朝日#病気
胸の中央が締めつけられるような痛みを感じ、だんだん頻度が増していったという(イラスト/コウゼンアヤコ)

胸の中央が締めつけられるような痛みを感じ、だんだん頻度が増していったという(イラスト/コウゼンアヤコ)

心筋梗塞の2つの予兆(週刊朝日2018年10月19日号から)

心筋梗塞の2つの予兆(週刊朝日2018年10月19日号から)

 心筋梗塞による突然死は少なくない。その予兆・サインを見逃さないことが、生死を分けると言っても過言ではない。ただ、その症状の現れ方は一人ひとり異なるのが現状だ。週刊朝日ムック「脳と心臓のいい病院2019」から、実話をもとに心筋梗塞の発症について解説する。

【知っておきたい! 心筋梗塞の2つの予兆】

 堀越雄一さん(当時57歳、仮名)は、ゴルフ中のフェアウェー上で急に胸痛を感じた。胸の中央や胸骨あたりが締めつけられる痛みで、前かがみになってしまうほどの強さだったが、数秒で落ち着いたため、そのときは深く考えずにいた。

 ところが、しばらくして同じような痛みが再び発生し、次第に痛みの間隔も狭くなっていった。最終的には、4~5日に1回の頻度で痛みが生じ、就寝時に苦しさで目が覚めることもあった。

 堀越さんは徐々に不安を覚え、近くの新東京病院を受診した。早速、CT検査を受けたところ、心臓の筋肉に血液を供給する右冠動脈で複数箇所が中等度から重度の狭窄を生じ、石灰化も進んでいた。

 そのまま放置すれば、いずれ冠動脈が完全に閉塞しかねないため、直ちに「心カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)」を受けることとなった。

 石灰化した病変をロータブレーターという機器で削り、再狭窄を防ぐために4本のステントを留置して退院。現在では再発もなく、穏やかに日々を過ごしているという。

 胸痛は、冠動脈が狭くなって生じる、狭心症・心筋梗塞の代表的な症状だ。本来はすぐに医療機関を受診するのが望ましい。

 ただ、こうした症状は、実際には患者の半分程度にしか見られないと、新東京病院院長の中村淳医師は話す。次いで重要な症状となるのが息切れで、患者の3割を占めているという。

「階段を上るなど、今までできていたことをしたのに急に息切れを感じることがあります。つい年のせいと思いがちですが、それは冠動脈の狭窄を含めた心臓病からくる症状の可能性があります」

 残り2割は自覚症状が一切ないことも要注意だ。気づかないうちに病状が悪化し、最終的には突然、冠動脈が完全に閉塞し、一刻を争う事態に陥ってしまう。


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