「肉離れ」に完全な予防法はない!? 整形外科医が実践する応急処置「RICE」とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「肉離れ」に完全な予防法はない!? 整形外科医が実践する応急処置「RICE」とは

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濱田ももこ週刊朝日#ヘルス

いくらきちんと準備運動をしても、不意なことで肉離れになる(※写真はイメージ)

いくらきちんと準備運動をしても、不意なことで肉離れになる(※写真はイメージ)

 体を動かしやすい涼しい季節になり、スポーツでもしようかな、という人も多いのではないでしょうか。運動に伴うケガはさまざまありますが、「肉離れ」もその一つ。きちんと準備運動をしたのになってしまうケースも……。スポーツ医学を専門にしている整形外科医は、「予防よりも対処法を覚えてほしい」と言います。

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「残念ながら肉離れに完璧な予防法はありません」。そう話すのは「増本整形外科クリニック」(東京都杉並区)の院長を務める増本項医師。

「肉離れ」とは、自分自身の力で筋肉を切ってしまう、筋肉の損傷の総称です。「肉離れ」は、運動時だけでなく階段の上り下りや方向転換などの日常生活の動きでもなります。

「『肉離れ』は筋力が発達していないとなりません。では、スポーツ選手など筋力が一般人よりも発達している人たちはどのように予防しているのか、という話になります。ところが、いくらきちんと準備運動をしても、不意なことで肉離れになります。万人が肉離れになる可能性を持っていると言えます」(増本医師)

 完璧な予防法はなく、誰でもなる可能性がある肉離れ。なってしまったときの対処法を覚えておいてほしいと増本医師は言います。どのように対処するかで、治癒までの期間も治癒後の状態も変わってきます。

 肉離れは、筋肉の筋腹(筋の中央部)が切れるものと、筋肉を包む筋膜が切れるものがあります。筋肉の中、皮膚の奥で切れてしまったものほど治りが遅く、重症化しやすくなります。切れたときに出た血液量が多いほど、血液の固まりが大きくなります。それが邪魔をすることで新しい筋細胞・筋膜細胞が生まれにくくなります。肉離れの治りが遅くなるのを防ぐためには、損傷が起きたとき、いかに出血量を減らすかが対処のポイントです。

 ではどうやって最初の出血量を抑えるのでしょうか。急性外傷の応急処置としてよく知られている「RICE(ライス)処置」が基本の対処になります。


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