うちの子供は3歳ですが、自分の足で歩き走ります。たまに転んだりつまずきますが、そのうちもっと歩くこともうまくなり、つまずかなくなるでしょう。僕も大人になって歩くことが当たり前になり、つまずいたりしたら、周りから「なにしてんだ」と笑われます。歩いてつまずくこと=ドジ!という認識なのですが、50代を超えていくと、つまずくことに気を付けなきゃいけない。一番単純な理由としては、筋力の低下。歩いてるときに、自分がイメージしてるより足が上がってなかったりして、それでつまずく。自分のイメージに筋肉がついてきてないってことになります。これに気づいたときに自分で驚きましたし、受け止めたくない自分がいました。

 が、今回の妻のケガを見て、つまずくこと、転ぶことで、生活にかなりの支障をきたすほどのケガをする。人生後半。人生のつまずきだけじゃなく、本当のつまずきにも気を付けて生きていきたい。

週刊朝日  2018年10月12日号

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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