WHOが警鐘を鳴らす「ヘッドホン難聴」 大音量ライブでは「飲酒」と「睡眠」に注意? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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WHOが警鐘を鳴らす「ヘッドホン難聴」 大音量ライブでは「飲酒」と「睡眠」に注意?

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石川美香子週刊朝日#ヘルス
WHO(世界保健機関)も「ヘッドホン難聴」として警鐘を鳴らしている(※写真はイメージ)

WHO(世界保健機関)も「ヘッドホン難聴」として警鐘を鳴らしている(※写真はイメージ)

Q 工事現場や高架下など、騒音の多い場所で暮らしていると耳(聴力)は悪くなる?

A 騒音環境ではイライラや不眠にも

 騒音は環境基本法で定められた公害の一つで、住宅地では日中でも60 dB以下に規制されています。工事現場や高架下などの30~65 dB以下の騒音環境下で生活していた場合、聴力の低下は生じなくても心理的影響(イライラ、不眠など)を及ぼすことがあります。

 85dB以上で聴覚への影響が出てきますが、騒音による聴覚障害は一定時間に耳が受ける音のエネルギーの総量(騒音の大きさdB×時間)に相関します。難聴はさらされた時間によって急性と慢性に分かれ、急性難聴は100~120dBを超える大音量で短時間に起こり、慢性難聴は5~15年以上の長期間騒音にさらされることによって起こります。従業員が50人以上の騒音性職場では「85dBの音は1日8時間以内」に規制されています。

Q 難聴予防に耳栓は有効?

A 大音量リスクは事前の耳栓で予防が可能

 100dB以上の大音量は短時間に急性難聴を引き起こす恐れがありますが、運動会のスタート合図のピストル音、花火や爆竹の爆発音を至近距離で聞いた場合や大音量ライブなどでも難聴を起こす場合があります。リスクのある状況下では、耳栓などの防音保護具により耳を保護することでリスクを減らせます。空港職員や、大きな音が発生するMRIを扱う医療従事者、射撃場のスタッフなど85 dB以上の騒音性職場では、イヤープラグ(EP)やイヤーマフ(EM)などの防音保護具の着用が義務づけられています。

◯監修
岩手医科大学病院耳鼻咽喉科教授
佐藤宏昭医師

(文/石川美香子)

※週刊朝日ムック『「よく聞こえない」ときの耳の本』から


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