定食店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスは、年間契約で商社経由で野菜を調達している。現時点で影響は出ないが、絶対量が足りないとか相場バランスがあまりにも崩れた場合は別だと、担当者は話す。そうなれば、顧客の理解を得ながら、野菜の種類や量を変える可能性はあるという。実際、昨年は低温でキャベツの調達が難しくなり、キャベツに玉ねぎを混ぜるなどしたこともあったという。

 斎藤健農林水産相は7月24日の会見で、群馬県や長野県などが主産地のキャベツやホウレンソウ、レタスなどが生育不良だと説明。北海道や東北が主産地のきゅうりやだいこんも6月中旬からの長雨や日照不足が影響していると指摘し、「引き続き注視し、正確な情報を提供するよう努力していきたい」と話した。(本誌・浅井秀樹)
 
週刊朝日  2018年8月17-24日合併号