鈴木おさむが「未来のミライ」を見て思ったこと (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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鈴木おさむが「未来のミライ」を見て思ったこと

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ週刊朝日#鈴木おさむ
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

「未来のミライ」細田守監督 (c)朝日新聞社

「未来のミライ」細田守監督 (c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむ氏は『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。鈴木氏は映画「未来のミライ」を見たという。

【写真】「未来のミライ」細田守監督

*  *  *
 細田守監督「未来のミライ」を見る。これは細田監督の中でもかなりの冒険作だと思う。「サマーウォーズ」みたいな世界を期待してると、肩透かしを食らった気になる人もいるかもしれない。

 主人公は4歳の子供くんちゃん。この子に妹が生まれてからの話。細田監督に直接お話を伺えたのだが、今まで親の愛を100%受けてきた子供が、妹が誕生することによって「愛を奪われてしまう」ところからの話を作りたかったと。うちはまだ子供は1人なので、こういう状況を目の当たりにしたことはない。弟や妹に対して「嫉妬する」くらいのことはあっても、「愛を奪われた気持ちになる」というのが、経験者の目線のリアルなところだなと。

 くんちゃんの父親は育休を取って育児と向き合うことにより、この父親もまた成長していくのだが、子供を授かり休みを取っていた身としては、この辺の表現がリアル。育休を取って周りの奥さんに褒められてることに、自分の妻がチクリと言うあたりとか。ドキッとします。

 物語の序盤は、出しっぱなしのひな人形をこっそりしまうとか、日常の中での小さな冒険に結構時間を割いている。この辺が賛否分かれるところだと思うのだが、こういうことを映画で描こうという覚悟がすごい。

 子供と親で、おそらく楽しみ方、感じ方がかなり違うのではないかと思う。いつしかアニメと言うと大人が見るものが多くなってしまったのだが、細田監督は映画を見る主体は子供として作っているのだと僕は思う。この映画を見た大人がいろいろ感想を言ってるが、一番見てほしいのは子供のはずなので、大事なのは子供がそれを見てどう感じたか。

 細田監督は、夏の間にどんな映画を見たり、何に触れるかが大事だと語ってくれた。子供の頃に映画で見た「銀河鉄道999」と「カリオストロの城」に大きな影響を与えられたと。そう考えてみると、子供の時、夏に見たものって体に沁みてるなと思う。


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