チャーハンはニチレイフーズに限らず、各メーカーで人気だ。前出の日本冷凍食品協会の三浦さんによると、チャーハンが冷凍食品の市場を全体的に押し上げている。10年ぐらい前からぱらぱら感があるものが出始め、600~700グラムといった「大盛り」も増えてきたという。各メーカーが製法や味にこだわることで、中華料理店のような本格チャーハンが楽しめるようになってきた。

 2位の「特から(R)」は、しょうゆだれがしみこんだ皮が厚く、食べ応えがある。鶏(とり)のから揚げは弁当の定番だが、夕食のメインにも十分活用できそうだ。

「一つ平均32グラムで、従来より18%大きくなっています。食卓で食べてもらうことを考え、ジューシー感を出しました」(ニチレイフーズ広報グループ)

 チャーハンやから揚げを電子レンジでチンして、冷凍野菜を添えれば、立派な夕食ができあがる。

 7位の「焼おにぎり10個入」も、以前に比べて大きくなっている。育ち盛りの男子高校生2人がいる40代の母親が言う。

「冷凍庫に焼きおにぎりがなくなると、大丈夫かなと、心がざわざわすることもあるんです」

 冷凍庫にランキングの商品が入っている家庭は多いだろう。日持ちがするのでストックしておけば、いざというときに役に立つ。

 8位の「今川焼(あずきあん)」は、前出の西川さんもベスト5に選んだ冷凍スイーツの先駆けだ。5個入りで自然解凍でもOK。冬のイメージの強い今川焼きだが、夏は自然解凍した冷たいものも食べられる。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2018年7月20日号より抜粋