ここで4人に、スタッフから2種類目のドリンク(フレーバーモヒート)が手渡された。玉井が改めて音頭をとる。「ご唱和ください。カンパイ!」 

 百田や玉井がしばらくドリンクの味について盛り上がっていると、唐突に高城が客席にグラスを差し出し、「間接キス、してみ?」 突然の発言に、最前列の男性客はニコニコしながらうつむいた。

「違う違う、全然違う」「下向いちゃってるじゃん、もう」「嫌な標的にされちゃったよね」とメンバーからは高城に愛あるダメ出しの嵐。これがまた4人の仲のよさを感じさせる。高城ははにかみながら、観客に「大丈夫?」と尋ねたあと、「人生で一度はやってみたかったんだよ……」とつぶやいていた。

 「笑一笑」「走れ!」「ザ・ゴールデン・ヒストリー」を歌い上げるとステージにはケーキが。そう、この日は玉井の23歳の誕生日! 「労働讃歌」とアンコール「キミノアト」を歌うと、4人はファンのあいだの通路から元気に退場。

 静岡から兄弟で会場に来ていた30代の男性2人は「ももクロのおかげで兄弟仲が深まりました」。みんなを笑顔にした4人は10周年を迎え、次の挑戦へまい進中だ。(本誌・直木詩帆)