ポーランド戦が一番有利? 宮本恒靖が教えるW杯観戦ポイント (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ポーランド戦が一番有利? 宮本恒靖が教えるW杯観戦ポイント

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週刊朝日#W杯
宮本恒靖(みやもと・つねやす)/1977年、大阪府生まれ。W杯には2002、06年に出場。現在はガンバ大阪U-23の監督、トップチームのコーチを兼任する。著書に『宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術』(c)朝日新聞社

宮本恒靖(みやもと・つねやす)/1977年、大阪府生まれ。W杯には2002、06年に出場。現在はガンバ大阪U-23の監督、トップチームのコーチを兼任する。著書に『宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術』(c)朝日新聞社

長友佑都(31歳・ガラタサライ)。豊富な運動量が持ち味(c)朝日新聞社

長友佑都(31歳・ガラタサライ)。豊富な運動量が持ち味(c)朝日新聞社

 6月19日、ついにサッカー日本代表チームの戦いがスタートする。代表主将を務めた宮本恒靖さんに、試合の展望と、サッカーをよく知らなくても楽しめるW杯観戦方法を聞いた。

【写真】宮本さんが期待しているのはこの選手!

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 今回選ばれたメンバーを見ると、西野朗さんは「経験」のある選手を選んだ、という印象です。ヨーロッパのクラブで活躍した若い選手を、ほとんど選びませんでした。経験のある選手を中心に柔軟に、戦術を変えながら戦うでしょう。

 グループステージで対戦する3カ国は、すべて日本より強い。そういう相手に対する守備は、ボールを持っている選手に何人かで「網をかける」。つまり、一人はマンマークに、一人はパスコースを封じるなど、それぞれ違った守り方をする必要があります。もし試合中、網をかけて、ボールを奪って、すぐに攻め上がれるようなカウンター攻撃が見られたら、日本チームの調子がいい証拠です。

 代表選手は、プレー中だけでなく、オフの時間の過ごし方も大事です。すべての代表選手がチームのために献身的になれるかどうかが問われます。23人中、11人はスタメン、残り12人の控え選手は必然的に、モヤモヤした気持ちになってしまうのは、ある程度は仕方ありません。しかし、その悔しさをいったん置いて、チーム全体のいい流れをどう作ればいいかを考える。控えであっても、自分がどう行動すれば、スタメンがいいプレーをできるか、逆算して行動し、言動に気を配る。大げさに聞こえるかもしれませんが、自己犠牲の精神が求められます。

 代表で期待しているのは、長友選手。所属しているトルコのガラタサライで優勝に貢献し、充実したシーズンを送ったので、コンディションがいい。攻守にわたってチームを引っ張ってくれるはずです。

 グループステージのコロンビア、セネガル、ポーランドのうち、一番重要なのは、やはり初戦のコロンビア。勝ち点1(引き分け)以上には、絶対に持っていかないといけません。前回大会で活躍したロドリゲスは変わらず力があり、さらにはピークを過ぎたかもしれませんがファルカオなど、個人能力の高い選手がそろっています。そして、南米のチームは試合運びが巧み。サッカーをよく知っている。いつの間にか向こうのペースになっていた、といった状況になりやすい。ただ、W杯初戦は必ずどんな強豪チームでもナーバスになります。日本は先に点を取りたい。そうすれば、落ち着いて守れるはずです。次のセネガル。身体能力の高さは、まさにアフリカのチーム。イングランドの強豪クラブ、リバプールで活躍するマネを始め、パワーとスピードで勝る選手が複数います。「網をかける」守備、そしてパスやトラップのミスから簡単にカウンター攻撃を許してしまうようなことのないように。最後にポーランドですが、日本にとっては一番くみしやすいチームかもしれません。もちろんヨーロッパの強豪国ですから油断してはいけません。ただ、戦術も選手の動きにもサプライズが少ない、予測ができるチームです。レバンドフスキなど、欧州のチームで活躍する選手がいますが、そこをきっちり抑えられれば互角に戦えるはず。3戦目をどのような状況で迎えるのかにもよりますが、守りを固めて、確実に勝ち点を取りたいです。


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