「発生から10分くらいしてから、ホームに降り始めた。その10分くらい後に『運転見込みが立たないので、改札付近に来てください』とアナウンスがあった。それでもベンチに座っている人はいた。ICカードは改札にタッチしたら自動キャンセルになるよう処理がされていた」

 女性はバスを乗り継いで自宅に帰るという。

 大東市在住の50代女性はこう振り返る。

「急に横揺れがあり、結構長く続いた。椅子に座っていたが立ち上がれず、床に降りるのが精いっぱい。阪神淡路大震災の時は震度4(大東市)だったのですが、それよりも大きいと思い玄関へ。心臓がバクバクした」

「本棚が倒れている。同じマンションでは食器棚が倒れた家もあり、まだ片付けに追われている。ガスの安全装置が止まったり、トイレの水漏れが起きている家もある」

 女性宅から少し離れた住宅街では十数メートルの水柱が1時間ほど上がっていたという。別の大東市在住の30代女性はこういう。

地震が起きて、主人が外に様子を見に行ったら『噴水になっている』と戻ってきた。水量がすごくて、USJのウォーターワールドみたいだった。2階よりも高く噴き上げていて、1時間以上は止まらなかった」

 各地では火災も発生し、大阪ガスは同日午前、同府内の約10万8千戸に対して、都市ガスの供給を停止したと発表。

 13時半現在、大阪府内のJR、私鉄各社の電車は一部で運行を再開。

 JR西日本によると、山陽新幹線は新大阪―岡山間は13時、再度安全確認を行うため運転見合わせとしている。

 また、JR東海によると、東海道新幹線も一時運転を見合わせたが、12時50分より順次再開した。(今西憲之、AERAdot.編集部・福井しほ)

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※18日13時40分最終更新

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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