「(野崎氏は女性関係について)オープンでした。私が東京から戻ると社長は『男と会っているんだろう』ってすぐ言ってくる。私が『社長も女の子を家に呼んでるじゃん』って言うと『私はいいんだ』って開き直った」(妻)とも語り、様々な恨みを買っていたことも暴露した。前出の従業員がこういう。

「奥さんは社長が昔、刺されて恨みを買ったとか言っていましたが、今はうちの会社は貸金業をほとんどやっていない。昔に貸し、焦げ付いた分の回収をしているだけです。恨まれるような融資は今どきはできません。とはいえ、社長の口癖は『金は命より重い』ですから、奥さんにそう言われても仕方ないですね」
(前出の従業員)

 膠着しているように見える捜査は今後、どうなるのか。

「鍵になるのは愛犬・イブちゃんの鑑定結果だ。覚せい剤のとみられる成分が検出されている模様だ。イブちゃんが覚せい剤で殺害されたとなれば、動物愛護法、覚せい剤所持など別の法令を適用して捜査することも可能になる。夜に野崎さんとイブちゃん、どちらにも接することができる人は限られてくるので、かなり捜査のターゲットが絞られてくる」(捜査関係者)

 紀州のドン・ファン事件の捜査の行方に注目したい。(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事