年齢と幸福度の関係(週刊朝日 2018年6月22日号より)
年齢と幸福度の関係(週刊朝日 2018年6月22日号より)
エド・ディーナーの「人生満足尺度テスト」(週刊朝日 2018年6月22日号より)
エド・ディーナーの「人生満足尺度テスト」(週刊朝日 2018年6月22日号より)

 なぜかいつも気持ちが満たされない。幸せを感じることができない。それはあなた自身の心の中に“幸せ”遠ざけてしまう要素があるからでは? 欠点を直すことは幸せへの一番の近道。人生観がちょっと変わる、お役立ちアドバイスを紹介する。

【図表で簡単チェック!】エド・ディーナーの「人生満足尺度テスト」はこちら

 まずは下記のエド・ディーナーの「人生満足尺度テスト」をやってみてほしい。

■エド・ディーナーの「人生満足尺度テスト」(『実践 ポジティブ心理学』[前野隆司著、PHP新書]より)
(1)ほとんどの面で、私の人生は私の理想に近い
(2)私の人生は、とても素晴らしい状態だ
(3)私は自分の人生に満足している
(4)私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた
(5)もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろう

※各設問に1~7点で回答。合計点により満足度がわかる。
1点=まったく当てはまらない、2点=ほとんど当てはまらない、3点=あまり当てはまらない、4点=どちらともいえない、5点=少し当てはまる、6点=だいたい当てはまる、7点=非常に当てはまる

31~35点=「非常に満足」。非常に満足度が高く、すべての面で人生がうまくいっていると感じている人です。
26~30点=「満足」。だいたいにおいて人生が順調な人です。
21~25点=「少し満足」。平均的よりやや満足しています。
20点=「どちらでもない」。平均的な人生の満足度です。
15~19点=「少し不満」。人生の何らかの側面で不満があるようです。
10~14点=「不満」。人生のさまざまな面で不満があります。
5~9点=「非常に不満」。人生に対して非常に不満が強い人です。

「エド・ディーナーは2008年までアメリカのイリノイ大学で教授を務めた『幸福学』の創始者です」と、前野隆司さん。前野さんは日本における、幸福学研究の第一人者だ。

「幸せという言葉はよく、happyと訳されますよね。でも幸福学における幸せは、私はwell-being(ウェルビーイング)と訳すほうがよいかなと思っています。ウェルビーイングには長期的な期間の幸せも含めた“深い幸せ”という意味が込められていると感じているからです。人生満足尺度は、幸せを測る研究において広く使われています。質問はわずか5問ですが、単に『幸福ですか?』と聞かれるよりも、自分の人生を深く振り返りながら回答するので、直近の気分の影響を受けにくいと言われています」

 さてあなたの合計点数は。

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