真っ赤な壁面の塔内と「生命の樹」。5色の樹は五大陸を表したとされる。生物模型は再生工事着手時に約70体しか残っていなかったため、183体を修復したり、新たに作り直したりした(2018年)(c)朝日新聞社
真っ赤な壁面の塔内と「生命の樹」。5色の樹は五大陸を表したとされる。生物模型は再生工事着手時に約70体しか残っていなかったため、183体を修復したり、新たに作り直したりした(2018年)(c)朝日新聞社

 芸術家の岡本太郎がデザインし、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会のシンボルとして建設された太陽の塔。万博終了後、塔内は原則非公開となり、年月が過ぎた。大阪府は2016年秋から耐震補強工事などの再生事業を進め、今年3月に一般公開を開始。前日までの事前予約が必要で、予約サイトにアクセスが殺到した。

【フォトギャラリー】48年前の感動が再び 復活!太陽の塔

「当初は4カ月先まで予約でいっぱいでしたが、事前キャンセル手続きを行う方も増え、現状は夏休み期間をのぞく平日には空きもみられます」(大阪府日本万国博覧会記念公園事務所)

「当時を思い出して懐かしい」「岡本太郎はすごい!」と来場者。

 48年の時を経てもなお、太陽の塔は強烈な存在感を放っている。(文/吉川明子)

週刊朝日 2018年6月15日号