「紀州のドン・ファン」こと、和歌山県田辺市の実業家・野崎幸助さん(77)の「怪死」をめぐり、和歌山県警は6日、その死因を「急性覚せい剤中毒」と発表。
だが、野崎さんは覚せい剤を常用していた形跡はなく、遺体の解剖からも注射痕なども見当らなかったため、「口から多量の覚せい剤を摂取し、死亡。つまり事件の可能性が高い」(捜査関係者)とも言及した。
そして55歳年下の野崎さんの妻、Sさん(22)は今朝、別宅のある東京から飛行機で和歌山県田辺市の自宅に帰宅。詰めかけた報道陣にマイクを向けられたが、無言を貫いたまま、車に乗り込んだ。
和歌山県警は6月3日夜、東京にあるSさんの別宅や野崎家の家政婦の東京宅を「被疑者不詳の殺人容疑」で家宅捜索。捜索に立ち会うため、Sさんはしばらく東京にいたという。
しかし、和歌山県警から再度の事情聴取の要請があり、田辺市に戻ったという。野崎さんの親族がこう言う。
「警察から、何回もSさんのことは聞かれました。通夜、葬儀でも大きなマスクにサングラス姿で、来ている親族にもきちんと亡くなった時のことを説明もしない。スマホばかりいじって、喪主という自覚もない。『あんた、何やってんだ』と声を荒げた親族もいました。そして、葬儀翌日には東京に帰りたいと言い出した」
そして地元の和歌山で本誌は驚くべき新証言を得た。野崎さんと妻、Sさんが最近、別れる、別れないでもめていたことを従業員らが目撃していたのだ。
「最初、Sさんは3月に行う予定だった結婚式をするのは、格好悪いとか言い始め、『するなら別れる』と言い出した。結婚式はとりやめ、社長が月100万円の小遣いやるからとなだめ、元のさやに納まったが、Sさんはモデルの仕事があると東京に戻っては数日、和歌山に滞在し、また戻るという生活を繰り返していた。すると、社長に今度は別の彼女ができたんです。『Sさんより、新しい彼女の方がいいな』と言い出し、別れようかどうか考えはじめていた。そんな時に、急死したのです」(従業員)