「とったどー」で人気者に 鈴木おさむが明かすよゐこ・濱口の勇気 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「とったどー」で人気者に 鈴木おさむが明かすよゐこ・濱口の勇気

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ週刊朝日#鈴木おさむ
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

南明奈さんと結婚したよゐこの濱口優さん

南明奈さんと結婚したよゐこの濱口優さん

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「階段を下りる勇気」をテーマに送る。

【写真】南明奈と結婚したよゐこの濱口優

*  *  *
 よゐこの濱口優さんが南明奈さんと結婚しました。濱口さん、46歳。僕がこの業界に入り、一番最初に仲良くなった芸能人が濱口さんです。21歳のときなんで、かれこれ25年以上の付き合い。濱口さんがきっかけで、僕は「めちゃイケ」にも参加させていただきました。

 濱口さんのドッキリ企画の担当は、だいたい僕がやらせていただきました。世の中に存在しない大学を受けたりして、通常の大人だったらひっかからないドッキリにも数々ひっかかってきたため、「ありえない」という声もありましたが、濱口さんってそういう人なんです。バカキャラだったり、ドッキリキャラだったりしますが、優しくて人がいい。

 濱口さんが20代後半になったとき。ナインティナインとよゐこは同世代です。当時は、若手芸人の夢は冠番組を持つことだったと思います。若手芸人からすると、テレビにそういう夢があった時代。誰もが、まずは深夜で自分の冠番組を持ちたいと思い、一世代後輩の品川庄司がグイグイきていて冠番組を持ったころ。よゐこの仕事がとても少なかったときがありました。レギュラーと呼べるのは、めちゃイケぐらいだった。シュールな芸風だったため、使いにくかったのか? 1カ月の中で休みばかり。

 そこで僕は、濱口さんに提案しました。「冠番組を目指すのもいいですけど、いち早く階段を下りて、自分たちより後輩の番組に出て、体を張りまくりませんか。それを今からやったら、強くなれます」と。みんなが冠を目指すので、後輩の番組に出て体張るとか、格好悪いと考えてる人も少なくなかった時代。濱口さんは僕の提案を受け入れてくれて、僕が構成をやっていたココリコ司会の「いきなり!黄金伝説。」に出演。「1週間でせんべい1000枚食べきる男」に挑戦。

 読んで字のごとく、せんべいを千枚食べきらなきゃいけないんですが、これ、とてつもなくしんどい。だけど、濱口さんのキャラクターと見事にマッチして、かなりおもしろくなった。この時期、今は「ナスD」でおなじみの友寄ディレクターが、黄金伝説に途中から入ってきていて、濱口さんとタッグを組むことで化学反応が起きた。濱口さん、奇跡的にダイバー耳(深く潜ってもあまり痛くならない)を持っていて、海に潜って魚をとって「とったどー」と叫ぶキャラクターができていったのです。シュールコントで出てきた濱口さんが、見事にちびっこの人気者になった。

 あのとき、階段を下りる勇気を持っていなかったら、こうはなっていなかった。僕はたくさんの芸人さんや芸能人がこの「階段を下りる」ことに失敗してしまったのを見てきた。例えば、俳優・女優さんでも、主役をやることにこだわりすぎて、階段を下りることができず、露出が少なくなってしまった人。主役をやっていても早い段階で、主役以外の役をやることで存在感を示す場所に立てた人は、いずれまた主役に立てる。

 一度立った上の場所から、階段を下りることを恥ずかしいと考える人も多い。だけど、階段を一度下りることで、大きな自分のイノベーションを行える。

 階段を下りる勇気を持つ人生を生きよう。

週刊朝日  2018年6月15日号


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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

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