プロゴルファーの丸山茂樹氏が、元プロ野球・広島カープの衣笠祥雄氏への追悼、石川遼選手のプレーの乱れなどを語った。
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今年1月の星野仙一さんに続いて、ショックですよね。「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄さんが、71歳で亡くなられました。
20代のころにお目にかかる機会があって、声をかけていただくようになりました。「マルちゃーん」って。すごく優しい印象しかないですね。ゴルフも大好きな方でした。ジャンボ(尾崎将司)さんらがやってる「21年会」に山本浩二さんと一緒にいらっしゃって、「ああ、すごいな」と思いました。自分がちびっ子のときに見てた人たちが、こうして集まるんだなって。
浩二さんと並んで、広島カープのスーパースターでしたからね。晩年はお目にかかれず残念でしたけど、衣笠さんの人当たりの柔らかさは忘れません。時代がどんどん、どんどん流れていってるなという気がしますね。謹んでご冥福をお祈り致します。
さて日本の男子ツアーですが、「東建ホームメイトカップ」「パナソニックオープン」と2週続けてテレビ解説のお仕事で現地に行かせてもらいました。
テレビ東京系列で放送された「東建」の最終日の視聴率は7.8%(関東地方、ビデオリサーチ調べ)でした。前年度の男子ツアーの最高視聴率6.4%(「日本オープン」最終日、「日本シリーズJTカップ」最終日)を、いきなり上回ったんです。「パナソニック」のギャラリーも満タンでした。これはもう、石川遼(26)の効果ですよね。
国内ツアーに復帰して、「東建」でいきなり優勝争いをしたのが大きかったですね。本人もいろんな形で自分の志をアピールしてますし、ゴルフファンのみなさんは、期待に応えてくれてるという実感を持って見ていらっしゃるんだと思います。