まずはプレストレッチ(週刊朝日 2018年3月23日号より)
まずはプレストレッチ(週刊朝日 2018年3月23日号より)
おなかの筋肉を目覚めさせる「オールフレクション」(週刊朝日 2018年3月23日号より)
おなかの筋肉を目覚めさせる「オールフレクション」(週刊朝日 2018年3月23日号より)

 3月は別れの季節。ボヨンボヨンにたるんだ二段腹、三段腹ともお別れしよう。その気になれば、人は何歳であろうと体を変えられる。カラダを見直すということは、生活サイクル全体を見直すことにつながるのだ。「腹筋トレーニング」で、さあ新しい人生をスタート!

【図】おなかの筋肉を目覚めさせるトレーニング「オールフレクション」とは?

 今年こそ、段々バラを卒業して、腹を割りたい。そのためには何をしたらいいのだろうか?

「まず最初にやるべきことは、食事を改善して体脂肪を落とすことです。揚げ物や丼ものは控え、低脂肪、高たんぱくの食事に切り替えましょう。魚や脂肪分の少ない肉を摂取するように心がけてください。そしてそれと同時進行でストレッチと筋力トレーニングを始めることが一番効率的です」

 と語るのは、テレビ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)でも“バズーカ岡田”として人気の岡田隆さんだ。岡田さんは東京大学大学院で筋生理学の研究に力を注いできた。自身も2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝した経験を持つ、筋肉育成のプロだ。

「太りすぎというのは、やはり健康上さまざまな問題が出てきます。かといってダイエットでガリガリに痩せすぎても、不健康に見えてしまいます。理想は人から見て“自然に美しいと思えるくらいに”筋肉がついている体ではないでしょうか。そうした体づくりには、自分の体重で体に負荷をかける『自重トレーニング』がおすすめです」

 腹筋のトレーニングを始めるときは、必ず三つのストレッチをしてから、と岡田さんは言う。

「筋肉の可動域を広げ、怪我なく筋肉が使えるように、まず背中、腹直筋、腹斜筋を十分にストレッチしてほしいですね」

 そして腹直筋を上下から縮める「オールフレクション」を行う。

「これを繰り返すと、おなかに力を入れる感覚がわかってきます」

 そのあと「クランチ」に挑戦してみよう。

「腹直筋上部を鍛えるのに最適です。トレーニングは午前中が一番効率的ですが、皆さん平日はお仕事がありますよね。その場合は帰宅後、夕食前にサクッとトレーニングされるのがいいでしょう。各トレーニングの回数は、最初は少なくしてもかまいません。何より大事なことは、毎日続けること。そうすれば、体はきちんと応えてくれますよ」

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