室井佑月「違った国になってしまった」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「違った国になってしまった」

連載「しがみつく女」

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室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

(c)小田原ドラゴン

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 憲法改正を進める安倍政権。作家・室井佑月氏は、自衛隊の明記に着目し、改正に疑問を呈す。

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 2月25日付毎日新聞朝刊に、「首相指揮権明記へ 自民改憲本部 自衛隊文民統制」という記事が載っていた。

〈自民党憲法改正推進本部は、憲法改正で自衛隊の存在を書き込む場合、首相が自衛隊の最高指揮権を持つと明記する調整に入った。シビリアンコントロール(文民統制)を明確にするためで、自衛隊を国会の統制下に置くことも明示する方向だ〉という。

「自衛隊を憲法に明記しても、なんら(彼らの活動が)変わることはない」

 そう首相はいっている。となると、なんら変わることはないのに、なぜ莫大な金をかけて国民投票を行おうとするのだ、という疑問があった。

「今のままだと憲法違反だから」という人もいるが、今更そんなことをいう国民がたくさんいるのか? 自衛隊は我々多くの国民に愛されている。国民の多くは、自衛隊を憲法違反だと思ってはいないんじゃないか。

 自衛隊のことを思って、憲法に明記するという安倍政権。けど、ほんとうに自衛隊のことを思って、そうしたいのだろうか。

 もし、ほんとうにそうであるなら、米国に乞われたら、自衛隊を簡単に海外の戦争に出せるようなことは考えない。彼らを消耗品の武器などとおなじように扱わない。

 しかし、どうなっているのか、安倍首相が熱くなっている憲法改正に反対すると、自衛隊を憎んでいる人のようなレッテルを貼られてしまう。


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