【14】北京五輪に向けては?


 次の五輪は未定という言葉が頭にあります。4回転半とか、4回転半が跳べたら5回転もやりたいのはあるけれど、まだわかりません。もし出るなら絶対勝ちたいと思っています。

【15】金メダルという夢をつかんだ原動力は。
 それは昔の自分なんです。誘惑もたくさんあったし、諦めたかったときもあったんですけど、先生も厳しいし。それでもやめなかったのは、スケートをやれていることが特別だと思う気持ちがあったからだと思います。金銭面でも大変なのは、僕は姉がいたので、うすうす気づきながらやっていました。続けられることが特別だった。先生も面倒をみてくれて、育ててくれた。そういう(特別だという)ことに気づけたから、ここまでこれたのかな。

【16】小学生のころ、野球をやりたいと両親を困らせたとか。
 9歳くらいのときに、本当にやめたくなって、「やめる」「じゃあやめなさい、野球でもやりなさい」となった。そのときにふと思いましたね。まだ始めて5年たってないくらいだったけど、こんなところで終わらせてしまっていいのかな、僕、もうスケートに人生かけているな、と思った。

【17】勝負飯は。
 僕は絶対にご飯。パン、シリアル、パスタでは自分はあまり力が出ないので。

【18】食事は、スケートのために我慢しているか。
 僕はどちらかというと、食べても太らないタイプなので、マクドナルドも行きますし、炭酸のジュースもすごく好きだし、それと一緒にポテトチップスを食べることもよくあります。

【19】試合前のゲン担ぎは。
 前は(スケート靴を)右足から履くってずっと決めていた。だけど、あるとき左足から履いてしまって、すごく試合で緊張して、そしたら(逆に)うまくいったという経験があった。以来、左足で履いてもいいなと思っている。ただ、ベッドのシーツや枕はきれいにしてから出る。心残りがない状態で試合に行くということは常にしています。

【20】練習の中で違うスポーツを取り入れているか。
 それがスケートのためになるかはわからないですが、海外の選手はよくサッカーをしながらウォーミングアップをしている。僕はけがをして氷上に立てなかった期間、自転車で心肺機能や体力をつけるトレーニングをしていました。国や研究機関でフィギュアスケートがより研究されることを願っています。

次のページ