不祥事や倒産も…企業が陥る「不条理」を回避するには

2018/02/19 07:00

菊澤研宗(きくざわ・けんしゅう)/著書に『戦略学』(ダイヤモンド社)、『なぜ「改革」は合理的に失敗するのか』(朝日新聞出版)など
菊澤研宗(きくざわ・けんしゅう)/著書に『戦略学』(ダイヤモンド社)、『なぜ「改革」は合理的に失敗するのか』(朝日新聞出版)など

 世間にその名を知られている大企業でも不祥事が相次ぎ、倒産することもある。そうした事態にならないためには、どうしたらいいのか。『戦略学』(ダイヤモンド社)、『なぜ「改革」は合理的に失敗するのか』(朝日新聞出版)などの著書がある慶応大商学部・菊澤研宗教授に聞いた。

*  *  *

――名門企業で不祥事が後を絶ちません

「企業は利益を稼ぐため、損得勘定をして経済合理性を追求する存在です。しかし、損得勘定だけで従業員が動くと、合理的に不正や非効率に導かれることになります。私は、これを『不条理』と呼んでいます。
 例えば、現状が非効率なのに、改革しようとすると抵抗勢力を説得するコストが高いので、現状維持が合理的となる。原発の安全性を高める設備や制度を導入する必要があるのに、そのコストが高いために対策をとらない方が合理的と考えてしまう。こうした『取引コスト』が存在することで、経済合理性を追求した結果、合理的不正や合理的非効率つまり不条理が生まれます」

――不条理を避けるには、どうすればよいですか

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