ひふみんが「負けた」と言ったとき、妻は…エピソード明かす (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ひふみんが「負けた」と言ったとき、妻は…エピソード明かす

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直木詩帆週刊朝日
加藤一二三(かとう・ひふみ)/1940年、福岡県生まれ。54年、当時史上最年少の14歳7カ月でプロ入り。60年、20歳で名人戦七番勝負に登場。82年、3回目の挑戦で名人を獲得。タイトル獲得は8期。九段。2017年1月に史上最年長棋士となり、史上最年長勝利も記録。同年6月に引退。2505対局、1180敗は歴代1位、1324勝は歴代3位。藤井聡太四段のデビュー戦での、62歳6カ月差対決も話題になった。「神武以来の天才」「1分将棋の神様」などの異名をとる。(撮影/写真部・岸本絢)

加藤一二三(かとう・ひふみ)/1940年、福岡県生まれ。54年、当時史上最年少の14歳7カ月でプロ入り。60年、20歳で名人戦七番勝負に登場。82年、3回目の挑戦で名人を獲得。タイトル獲得は8期。九段。2017年1月に史上最年長棋士となり、史上最年長勝利も記録。同年6月に引退。2505対局、1180敗は歴代1位、1324勝は歴代3位。藤井聡太四段のデビュー戦での、62歳6カ月差対決も話題になった。「神武以来の天才」「1分将棋の神様」などの異名をとる。(撮影/写真部・岸本絢)

「神武以来の天才」と呼ばれ、お茶の間では「ひふみん」の愛称で人気の加藤一二三九段。奥様への感謝や引退時のエピソードを作家の林真理子さんが聞きました。

*  *  *
林:プロ棋士でクリスチャンの方は、先生お一人ですか。

加藤:確かめていませんけども、1人か2人はいます。

林:先生が約2500回の対局に心血を注ぎ、魂を込めてやってこられたのは、信仰によるところが大きいですか。

加藤:それと、なんと言いましても妻の支えです。対局前日の食事はメニューが決まっていまして、いかなるときも妻が手抜きすることなく食事をつくってくれました。私が2505局戦ってこられたのは、明らかに妻の支えがあってのことです。

林:先生は、今日もそうですけど、その長いネクタイがトレードマークですよね。

加藤:私は平成29年6月20日に負けて引退したんですけども、その前に、報道陣に私は「6月20日の対局は、いかなる結果になっても記者会見をしません」と言っていたんです。そして6月20日、どうしても勝つ見込みがなくなった段階で将棋会館を去ることを決めまして、しかるべき手順を踏んで家に帰りました。長年苦楽をともにしてきた妻にまず「負けた」と伝えるべきだろうと思って、そのとおりにしたんです。そうしたら妻が「お疲れさま」と言ってネクタイをプレゼントしてくれました。妻もある程度覚悟していましたから。

林:素晴らしい奥さまです。


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