三原じゅん子(みはら・じゅんこ)/自民党 参院議員(2期目)1964年生まれ。元女優。44歳で子宮頸がんを患った経験から政治家に。2010年の参院選比例区で初当選。16年夏に神奈川選挙区で再選。社会保障政策にも関心が強い。16年に結婚(撮影/写真部・大野洋介)
三原じゅん子(みはら・じゅんこ)/自民党 参院議員(2期目)1964年生まれ。元女優。44歳で子宮頸がんを患った経験から政治家に。2010年の参院選比例区で初当選。16年夏に神奈川選挙区で再選。社会保障政策にも関心が強い。16年に結婚(撮影/写真部・大野洋介)

 女性の社会進出が叫ばれるものの、世の中の認識は依然として低いまま。そうした現状に危機感を抱くのは、三原じゅん子議員(自民党 参院議員・2期目)、森ゆうこ議員(自由党 参院議員・3期目)、野田聖子議員(自民党 衆院議員・9期目)、西村智奈美議員(立憲民主党 衆院議員・5期目)、高木美智代議員(公明党 衆院議員・6期目)だ。与野党の壁を超え、5人の女性国会議員は意気投合した。

*  *  *

森:20年以上前に新潟県の女性海外派遣事業に参加してデンマークとスウェーデンを訪問したんですが、議会には当たり前に保育ルームがあり、女性より男性議員のほうが利用している。街でもベビーカーを押しているのは男女半々くらい。こういうことが自然にできる社会をつくらないと、少子化も止まらないし、人口減少も進む。そういう意識で国会に来たんですが、もう16年経ってしまった。焦りますね。

野田:私も初当選から24年です。最初は少子化の話をすると「だから女の議員は」と言われたし、自民党内では「少子化は女のせい」という論調がずっと続いていて。女が必要もないのに大学出て仕事もしたから、子どもを産まなくなったと。

西村:ええ!?

三原:今でもまだ、そういうふうに思っている人はいますよね。

森:私も今では孫がいますが、仕事と子育てを両立させるために、「お母さん死ぬよ」と子どもに注意されるくらい働かなければならなかったのは確かですから。

野田:今の私がそうですよ。今朝も夫に、一番、働き方改革をしなくちゃいけないのはあんたじゃないか、と言われた。

三原:じゃあ、一番変えなきゃいけないのは自民党じゃないですか?

野田:お、わかってるじゃないですか。三原じゅん子も脱アイドルだね。

森:男性議員と同じような意見を言う女性議員っているじゃないですか。私は正直、三原さんもそのうちの一人だと思っていたけど、イメージが変わりました。

次のページ