そもそも、こうした動きが長い目で見て平和につながるのかという点にも、次のような疑問が残るという。

「2006年のトリノ五輪の開会式でも統一旗を持って南北合同で行進したが、北朝鮮はその後も核開発を継続し、国際社会を欺いてきた。今回も北朝鮮選手の傘下や美女応援団で、韓国世論は一時的には盛り上がるでしょうし、北朝鮮危機にあまり関係ないヨーロッパなどを中心に、国際的にも対話ムードは高まるでしょう。ただ、それは一時的なもの。北朝鮮が五輪後にまたミサイル発射や核実験を行えば、韓国の信頼は失墜しますよ。明らかに五輪の政治利用で、スポーツ界にも本当に失礼ですよ」(同)

「平和の祭典」の裏で、生臭い“情報戦”が行われているのが現実のようだ。

※週刊朝日オンライン限定記事