韓国では、金与正副部長が訪韓すれば、トランプ米大統領の娘、イバンカ氏とのツーショットも期待できるという声も上がる。

 そして、もうひとり名前が挙がった玄松月・モランボン楽団長兼労働党中央委員会候補委員は、15日の韓国との実務協議に北朝鮮代表の一人として参加することが伝えられ、派遣団にも参加することが濃厚となっている。玄楽団長は、ロイヤルファミリーと親密な関係ともいわれる美貌の持ち主だ。

 北朝鮮の参加で沸き立つ一方、主要国のトップ全員が不参加になる可能性が取り沙汰されている。

「米国はペンス副大統領が訪韓しますが、習近平・中国国家主席からは参加の言質がとれていない状態で、安倍首相も同様です。オリンピックは平和の祭典ですから、安倍首相には、慰安婦合意問題は別にして東京オリンピックを考えても隣国としてぜひ来韓してほしい」(同前)

 開会式では北朝鮮チームと「統一旗」を掲げて共同で入場するなどの議論が始まっているが、さて、夢の競演はどんな形で実現されるのだろうか。(ノンフィクションライター・菅野朋子)

週刊朝日 2018年1月26日号