イバンカ氏 (c)朝日新聞社
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モランボン楽団 (c)朝日新聞社
モランボン楽団 (c)朝日新聞社

「可能性は極めて低いですが、金正恩・朝鮮労働党委員長の妹、金与正・労働党宣伝扇動副部長が来韓するかもしれないと騒然となっています」(韓国全国紙記者)

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 盛り上がらないと言われた平昌冬季オリンピックが、来月9日の開会式を前に、にわかに沸き立ってきた。

 潮目が変わったのは1月1日。北朝鮮の金正恩委員長が「平昌冬季オリンピックが平和裏に行われることを願う」と新年の辞で明らかにしたことだ。9日には韓国の趙明均・統一相と北朝鮮の李善権・祖国平和統一委員長が南北国境にある板門店の韓国側「平和の家」で、2015年12月以来25カ月ぶりに会談を持った。

 北朝鮮はこの席で平昌オリンピック参加を正式に表明し、さらには選手や応援団に加え、芸術団、テコンドー示範団、そして高位幹部まで派遣するというサプライズ発言も飛び出した。派遣団の規模は総勢400~600人にも上るという。

 俄然、派遣団で注目されているのが、制裁対象になっていない冒頭の金与正副部長だ。金与正副部長は1987年生まれといわれ、金正恩委員長の妹だ。北朝鮮専門家が言う。

「金正恩委員長の視察に随行する姿が何度か認められており、重用されていることがうかがわれる。出産説なども出ていますが、真相は定かではありません」

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