詩人の最果タヒ 「ポンと自然に出た言葉を信じて書く」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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詩人の最果タヒ 「ポンと自然に出た言葉を信じて書く」

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松岡かすみ週刊朝日

最果タヒ(撮影/松岡かすみ)

最果タヒ(撮影/松岡かすみ)

「文脈がなくて、言葉が意外なところに次々と飛んでいくのが、すごいかっこいいと思えた。今まで教科書などで見ていた言葉とは全く違う世界で、言葉に強く憧れたきっかけでした」

 86年生まれのデジタル世代だけあり、小学校6年生のころからパソコンに触れ、次第にパソコンで文章を書くのにのめり込んだ。

「ちょうど言葉の面白さにはまり始めた時期で、とにかく書きたいことを好きなように書いていました。それが他の人から、“詩っぽい”と言われるようになったのが、詩の世界に興味を持つようになったきっかけ。当時、自分では詩を書いているという感覚は全くありませんでした」

 現在、詩を書くのはもっぱらiPhone。

「紙とペンを使って詩を書いたことは、人生で一度もないかも」

 雑踏の中にいると感覚が研ぎ澄まされるため、人の話し声が聞こえる喫茶店などで書くことが多い。

「静かな場所だと、集中しづらい。人と情報の“圧”がすごい渋谷なんかは特にアイデアがひらめきやすいんです」

 いわく、詩は最初の一行目で全てが決まる。詩を書くのは、人の奥にある本質的なものを呼び起こす作業の繰り返し。読者の気持ちを誘導しようとすると、詩にならない。


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