ジョンヒョンが旅立っても、SHINeeは永遠に5人だよ……。

 K-POP界最大手の芸能事務所SMエンターテイメントに所属する5人組ボーイズ・グループSHINeeのメンバー、ジョンヒョンが死亡したと12月18日、国内外のメディアが報じた。自殺とみられる。

 ネットに溢れるファンの悲痛の声。2008年に韓国でデビューし、来年は10周年を迎えるはずだった。メンバーの仲が良く、K-POP界の「7年のジンクス」を乗り越えたことがファンの誇りだった。

 7年のジンクスとは、K-POP界で噂される「アイドルグループは完全体で7年の年を越せない」というもの。

 ジンクスと言えども、根拠もある。「「大衆文化芸術人(歌手中心)標準専属契約書」の存在だ。元東方神起(現JYJ)の3人が、所属事務所を相手取って「専属契約効力に対する無効訴訟」、いわゆる“奴隷契約解除”を訴える裁判を起こしたことをきっかけに、韓国の公正取引委員会が09年に定めたもので、事務所側に一方的に有利な契約を防止する役割がある。

 強制力はないが、現在、多くの事務所が採用。契約期間はデビューから最長で7年、その後は契約を見直すことができる。この契約制度を使えば、デビュー後7年経てばアイドル側から解除も可能。以降、再契約をしない、または7年経って反旗を翻すアイドルが急増した。

 ちなみに、以前は「5年のジンクス」と言われていた。アイドルが第一線で活躍できるのは5年くらいという業界の暗黙の“常識”から生まれたものだが、東方神起が5年目に分裂したことを考えれば、あながち嘘ではなかったと言える。

 そんな中、5人で来年10周年を迎えるはずだったSHINee。日本でも絶大な人気を誇り、15年から3年連続で東京ドームライブを実現した。ファン歴5年の女性(32歳)は彼らの魅力を、「何よりジャニーズに匹敵するキラキラな“アイドル感”」と語る。「事務所の言う事をよく聞くので、事務所からも可愛がられている」と言うのは、韓国人ファン(25歳)だ。

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