りりしい眉尻へと変身していくH記者
りりしい眉尻へと変身していくH記者

 働き方から家事まで、どこもかしこも「時短」の時代だが、美容の世界までその流れがやってきた。メイクにエステと、驚きの時間短縮サービスをのぞいてみよう。

 東京駅の八重洲地下街。訪日外国人も含め、年代や性別を問わず多くの人が入り交じる空間に、その店はある。

「atelier haruka(アトリエはるか)」。都内では八重洲のほか、新宿、渋谷、六本木などに店舗を構え、北海道から九州まで全国に61店舗を展開する時短美容のサロンとして有名な店だ。

 店内にはヘアアレンジや、メイク、ネイルケアをしている女性客が数人いた。ほとんどのコースが、20分以内と短いため、回転が速い。まるで時短美容の駆け込み寺だ。

 グレーを基調にしたシックな店内は、オシャレな雰囲気で、女性のテンションが上がる。いや、ここは男性も胸躍りそう。聞くと年間に300人ほどの男性が訪れるという。

 平日の午後2時すぎ。30代前半のH記者(男性)と訪れると、開放的な店内にまず驚いた。ヘアセット中の女性の横顔がばっちり見える。これから営業か、はたまたデートなのかな?と見つめていると、もう会計。おぉ速い!

「こういった体験がないので不安なのですが、大丈夫ですか……」

 H記者のオドオドした表情に、

「免許を持っているプロが対応しますので安心してください」

 と力強く答えてくれた。

 男性には「メンズ眉カット」(2千円、税別)が人気という。眉をそろえてカットするだけでなく、簡単なスキンケアと顔のリフレクソロジーがセットとなる。

 さっそくH記者が体験。着替えは不要。鏡の前に座り、眼鏡を外し、ケープをかけてスタート。スタイリストはとにかく手際よく、H記者のリクエストに応えながら、笑みを絶やさず、サクサクと眉を整える。あっという間に終了。時計に目をやると、10分強で仕上がった。

 さすが時短美容。H記者は眼鏡をかけ、顔を細かく左右に動かしながら、鏡でキリリと引き締まった眉尻を眺めていた。いやはや、H記者の顔全体がシャープに見える。りりしくなったぞ! H記者!

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