93歳の独裁者ムガベ失脚 41歳下の“悪妻”に足元すくわれた? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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93歳の独裁者ムガベ失脚 41歳下の“悪妻”に足元すくわれた?

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大塚淳史週刊朝日

「俺様スーツ」とも言われる奇抜なファッションでも注目されたムガベ大統領。一時、後継者の候補となったグレース夫人(右)=ゲッティイメージズ

「俺様スーツ」とも言われる奇抜なファッションでも注目されたムガベ大統領。一時、後継者の候補となったグレース夫人(右)=ゲッティイメージズ

 あっけない終わりだった。37年にわたり政権を保ってきた、アフリカのジンバブエのロバート・ムガベ大統領(93歳)が21日、辞任した。軍の事実上のクーデターにより、追い込まれての失脚だった。

 きっかけとなったのが後継者争いだ。ムガベ氏は今月上旬、「不誠実な態度を取った」などとして、後継者と目されていたムナンガグワ前副大統領(75)を解任。グレース大統領夫人(52歳)が新たな後継者候補に浮上していた。これにムナンガグワ氏と近い軍司令官が反発し、ムガベ氏を軟禁状態において退任を迫ったとみられる。

 ムガベ氏はジンバブエの独立運動を指導して、国の英雄になった。一方で強権的な手法で、国内の政治・経済に混乱を招いた。「世界の独裁者」(幻冬舎新書)の著者で横浜市立大学講師の六辻彰二さんは、こう評する。

「37年間の政権の前半と後半で全く違う。前半は、白人と黒人の融和を進めていった。しかし、2000年あたりから急におかしくなった。グレース夫人と結婚したのが一つのきっかけです」

 前半はジンバブエを発展させたが、後半では白人から農場を強制的に奪ったことなどで経済が大混乱。ハイパーインフレを引き起こし、市民の生活は苦しくなった。通貨の価値が大きく下がり「100兆ジンバブエ・ドル紙幣」が登場するなど、世界的にも話題となった。


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