田原総一朗「トランプと習近平のウィンウィンで北朝鮮はどうなる」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「トランプと習近平のウィンウィンで北朝鮮はどうなる」

連載「ギロン堂」

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田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

トランプ大統領のアジア歴訪を田原氏はどう見た?(※写真はイメージ)

トランプ大統領のアジア歴訪を田原氏はどう見た?(※写真はイメージ)

 トランプ大統領が習近平国家主席にどこまで迫るのか。実はアメリカの対中貿易赤字は3470億ドルでずば抜けて第1位である。第2位の対日貿易赤字は689億ドルでしかない。そのため、大統領選挙中からトランプ氏は中国を強く非難し続けてきた。ロス商務長官も日本、韓国に来ず、中国へ直行することになった。トランプ大統領は習近平主席に、経済面で厳しく攻めて、北朝鮮への決定的な圧力の行使を求めるものとみられていた。それに対し、習近平主席はトランプ大統領を大歓迎して、28兆円ものアメリカ製品を購入することにした。トランプ大統領のディールに大盤振る舞いで応えたのである。

 そして共同記者会見ではトランプ大統領は、習近平主席に北朝鮮に対する圧力強化は求めず、習主席も国連安保理の決定を守るという以上のことは口にしなかった。そしてトランプ大統領は、ウィンウィンの関係だと言い、習主席はなんと、太平洋を米中2大国で仕切るとまで言った。北朝鮮をどうするのか、両者は口にせず、しかも両者とも上機嫌で終わった。安倍首相はどのように捉えているのだろうか。

週刊朝日  2017年11月24日号より抜粋


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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