「はい、グラッときます。わーおいしい、となりますもん。でも、私はお酒が強いので早いペースで飲んでも、先に相手が酔ってしまって、何度か介抱したり、タクシーに乗せてあげたりしたことがあります」

 たまたま、女性が甘いものが苦手な場合だったら、甘口から辛口まであるワイン『シェリー酒』などがおすすめという。「そういうちょっときつめのお酒でゆっくり飲みながら語るというものいいものです」

 それでは、ワインデートの約束を取りつけても、肝心のお店選びはどうすればいいのだろうか。インターネットで検索しても、どこがいいのかわからない。大枚払う高級店なら失敗することはないのだろうが、リーズナブルな価格で見つけたい。

「ワインにこだわっているお店は、メニューに何種類ものグラスワインがあります。種類が多ければ多いほどおいしい可能性が高いですね」

 へぇ。なぜだろう。

「お店側って、グラスで出すにはボトルのコルクを一回、開けなきゃいけないので、ロスが出るんですね。ワインは数日過ぎると酸化してしまうので」

 グラスワインの種類が多い中でも、さらにブドウの品種が多い店が好ましいという。

「たとえばグラスワインが10種類あっても、まれに同じブドウの品種ばかりそろえているお店があるんです。『シャルドネ』『リースリング』『ソーヴィニヨン・ブラン』など、それぞれ異なるブドウ品種を使っている店を選びたいですね」

 たとえば、窓の向こうにきれいな景色が広がっているレストラン。女性をどこに座らせるかを、気にせず決めることが多い。「そうではありません」と、竹内さんはズバリ。

「女性や窓の景色を背負う席に座らせるのがいいです。女性はおしゃれをしてレストランへ行くわけで、店内のお客さんから見てもらえるところが一番いいんです」

 ワイントークにも花を咲かせたいところだが……。「ワインに詳しい男性でも、あまりうんちくは語らないほうがいいです。樽を何年熟成させて、とか難しいことには興味をもたれない。フランスのワイン産地を北から南まで一つ一つ上げられたり、ワインの歴史を語り出したりしても、退屈してしまいます」

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