ディナー会場の星のやに到着した安倍首相とイバンカ氏 =代表撮影
ディナー会場の星のやに到着した安倍首相とイバンカ氏 =代表撮影

 トランプ大統領本人に匹敵する注目を集めたのが、長女であるイバンカ大統領補佐官(36)の「ファーストドーター外交」だ。

 父親より早い11月2日に来日したイバンカ氏は、周囲を女性警官などに警護され、帝国ホテルに宿泊。赤坂の料亭での夕食の様子をSNSにアップし、報道陣に愛敬を振りまくなど、まるでハリウッドスター。

 3日には都内で行われた「国際女性会議WAW!」に登壇。会の冒頭ではイバンカ氏を“エスコート”して安倍首相も登場し、イバンカ氏が創設にかかわった女性起業家支援の基金に日本政府が約57億円を支出するという「大盤振る舞い」を宣言した。イバンカ氏は「私の家族への素晴らしいおもてなしに感謝します」と挨拶した。

 イバンカ氏はその後、河野太郎外相や野田聖子総務相、加藤勝信厚労相という重要閣僚と相次いで会談。夜には大手町の高級ホテル「星のや東京」で、安倍首相夫妻と共に創作フレンチを味わった。至れり尽くせりの待遇に、準備にかかわった政府関係者がぼやく。

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