陛下に寄り添う美智子さま自身の健康状態も、よいとはいえない。長年、けいつい症性神経根症による首や肩の痛みに耐え、加えて今春には口唇ヘルペスと帯状疱疹(ほうしん)を発症された。

 テレビ朝日の宮内庁担当記者を経験した神田秀一氏は「皇后さま自身も、肉体的に限界にきていらっしゃるのではないでしょうか」と心配する。

 この春、陛下の同級生である明石元紹さんは、美智子さまから電話を受けた。

 明石さんによれば、美智子さまは「リタイアしたら昔長くいたところ(東宮御所)で、陛下と2人で暮らすことになるでしょう」と話したという。

 東宮御所は両陛下が結婚の翌年から33年間暮らした「おふたりの思い出の場所」だ。

 美智子さまはリタイア後について、「しばらくの安息の日々」と控えめな言葉で表現した。その時間が少しでも長く続くことを誰もが願ってやまないだろう。(本誌・永井貴子)

週刊朝日 2017年11月3日号