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鈴木おさむ A君のイジメを告白「あそこで先生が止めてくれなかったら」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍

最近、学校の教室が物騒になってきた(※写真はイメージ)

最近、学校の教室が物騒になってきた(※写真はイメージ)

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』新連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「生徒の暴力」をテーマに送る。

*  *  *
 先月末に、福岡で私立高校1年生の男子生徒が授業中に男性講師を暴行する様子を撮影した動画がインターネットに投稿され、それをきっかけに生徒が逮捕される事件がありました。

 われら、オーバー40の団塊ジュニア世代にとっての先生と言えば? 一校に一人は、今の言葉で言うと「暴力を振るう」先生がいて、その先生に怒られることに恐怖を感じていたはず。

 僕の中学での話。僕のクラスでは教室でイジメが起きていました。男子生徒A君がイジメのターゲット。肉体的なイジメだけではなく、そのA君の葬式を開く葬式ごっこをする生徒もいました。僕は学級委員。自分でイジメることはありませんでしたが、見て笑っていたのは事実。

 しばらくして、僕ら男子生徒全員、職員室に呼び出されると、担任ではなく、学校一怖い、B先生が一人だけいたのです。

 B先生はA君に、どんなイジメをされたか、事情聴取済み。生徒が一人ひとりB先生の前に呼び出されます。最初は僕でした。学級委員の僕が呼び出されたのですが、「僕はイジメはしてません」と言ったら、先生は「学級委員なのに、見て見ぬふりしてることが一番のイジメなんだよ」と顔面にかなり強烈な平手打ちをされました。そこからです。生徒は一人ずつ、A君にやったことを、B先生にやられました。A君を蹴っていた生徒はB先生に思い切り蹴られ、A君にラリアットした生徒は、B先生にラリアットをされて。一人ずつ号泣していきます。怖さと自分たちのやったことへの後悔。最後は男子生徒全員が泣いていました。


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