夜になると“発光”の演出で魅了するユニコーンガンダム=東京・お台場
夜になると“発光”の演出で魅了するユニコーンガンダム=東京・お台場
“発光”したユニコーンガンダム=東京・お台場
“発光”したユニコーンガンダム=東京・お台場

 東京・お台場の商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」の広場にガンダムが“進化”して戻ってきた!

【写真】発光した状態のユニコーンガンダム

 2012年にその姿を現し、多くの人気を集めていた実物大の初代ガンダム立像が、今年3月に役目を終え、惜しまれつつ撤去された。だが、約半年の時を経て、新たに「ユニコーンガンダム」としてお目見えした。オープン前日の9月23日夜。立像の足元で行われたスペシャルセレモニーには、多くの報道陣と聴衆が集まった。

 まず驚くのはその巨大さだ。全高は19.7メートル。足元に立つと首が痛くなるほど見上げることになる。そして、足が長い!現実世界にガンダムがいたら、こんなに迫力があるのか、と圧倒される。

 会場の周りには、カメラやスマホを片手に、多くの一般客がひしめき合っていたが、そのほとんどのお目当てはユニコーンガンダムの、ある“演出”だろう。

 ユニコーンガンダムは07年から漫画雑誌で連載された「機動戦士ガンダムUC」に登場するモビルスーツ。アニメ版の評価も高く、ファンの間ではガンダムシリーズ屈指の人気作として知られている。

 ユニコーンガンダム立像の建設が発表されると、ファンの間ではすぐに話題となっていたが、注目されていたのはその特徴が再現されるのかどうか。その特徴とは、“変形・発光”だ。

 ガンダムと言えば、額部分のV字形の角を思い浮かべるが、ユニコーンガンダムの通常形態はその名の通り、一本角。戦闘時に角が割れて、いわゆるガンダムの顔に変形、全身の装甲が発光する。

「実物大を作るなら変形もしてほしい」
「すべて忠実に再現するのは難しそうだけど、見てみたい」
「建設中のを見たけど、変形は確定っぽい」

 そういった声がファンの間で交錯し期待感が高まっていた。

 セレモニーでは、見事に期待された変形を見せた。テーマ音楽が鳴り出すと、肩やひざの装甲部分が展開し、足元から発光しはじめる。全身が光ると、一本角がⅤ字形に割れ、おなじみのガンダムの顔が現れた。スムーズな変形に、詰めかけた観客からどよめきが起こった。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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