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尿路結石=激痛ではない? 大きいものほど無症状な場合も

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週刊朝日

尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人が生涯のうちにかかるとされる(※写真はイメージ)

尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人が生涯のうちにかかるとされる(※写真はイメージ)

 尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人が生涯のうちにかかるとされる。近年、石の大きさや患者の状態、希望に合わせて、いくつかの手術を組み合わせる治療がおこなわれるようになり、成果を上げている。

 尿路結石は、腎臓や膀胱でできた結石が、上部尿路(腎臓~尿管)や下部尿路(膀胱~尿道)にたまったり詰まったりする病気だ。約96%が腎臓でできた結石が原因の上部尿路結石で、その9割以上をカルシウム(シュウ酸カルシウム)結石という石が占める。

 石ができる原因はまだ不明だが、脂肪分の多い食事、暴飲暴食、生活習慣病、水分の摂取不足、遺伝など、多くの因子がかかわって発症すると考えられている。

 石が腎臓内にとどまる間は腰のあたりが重い、または違和感がある程度で、無症状のことも多い。しかし移動して尿管に詰まると背中や腰周辺の激しい痛み、発熱などが起こる。強い痛みに救急車で運ばれるケースも少なくない。X線検査、CT(コンピューター断層撮影)検査、超音波検査、尿検査などで診断する。

 石が10ミリ未満で症状が軽ければ、排石促進薬を用いるなどして経過観察することもあるが、1カ月たっても自然排石されない場合や、10ミリ以上の石には、石を砕いて排石する。それには次のような治療がある。

▼ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
 皮膚の外から衝撃波を当てて石を小さく砕き、尿といっしょに排泄させる。皮膚にも体内にも傷をつけず麻酔も入院も不要なので、からだへの負担は少ない。しかし石の大きさが10ミリ未満に限られることが多く、硬い石は砕けないことがある。また、砕かれた石が自然排泄されるのを待つので時間がかかることもある。

▼TUL(経尿道的結石破砕術)
 尿道から直径約2ミリの内視鏡を入れ、レーザーを石に当てて砕き、バスケット鉗子というかご状になったワイヤで包んでつまみ出す。尿管の途中までに用いるr-TULという硬性鏡(まっすぐで曲がらない)と、f-TULという、それより奥の尿管や腎臓に用いる軟性鏡(胃カメラのように曲げられる)がある。おもに大きさ10~20ミリ未満の結石に適用される。入院は3~4日程度。


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