AKB総選挙でステージに立つ須藤凜々花さん=沖縄県(c)朝日新聞社
AKB総選挙でステージに立つ須藤凜々花さん=沖縄県(c)朝日新聞社

「初めて人を好きになりました。私、NMB48須藤凜々花は、結婚します!」

 6月17日に開催された第9回AKB48選抜総選挙で、20位にランクインしたときにこう発言し、衝撃を与えた。その後、須藤は卒業も発表。卒業公演は8月30日に決まった。

 7月28日には「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演。

「NMBとしても須藤としても、最後のアイドルパフォーマンスだと思います」

 と笑顔であいさつした。卒業後にはドイツに留学するとの話もあるが、活動についての具体的なアナウンスはない。

 発言後の公演や握手会では大きな混乱はなかった。

「最初は握手会も厳戒態勢でしたが、心配されたような混乱はなかった。ファンが本当に納得しているかどうかはわかりませんが、本人も反省しているようです。ファンの反応も見て、卒業公演という形になったのではないでしょうか」

 AKB選抜総選挙の論客でもある芸能評論家の三杉武さんは言う。卒業後については、芸能界への復帰の可能性もゼロではないと、三杉さんは見ている。

「引退とは言っていませんからね。彼女のハートの強さ次第だと思いますが、芸能活動は視野に入れているのではないでしょうか。NMBの運営は吉本興業の関連会社で、卒業後に吉本に所属すれば、バラエティーなどで活躍できる気がします」

 突然の結婚宣言だっただけに、将来を心配する関係者も多かったが、予想外の“円満卒業”になりそうだ。

 一方で、発言はさまざまな余波も生じた。

 AKB48元メンバーの大島優子は、「Fuck」と書かれた帽子をかぶった動画を公開し、騒動をあおった。その後、「不愉快な気持ちにさせてしまってごめんなさい」と謝罪。大島は芸能活動を一時休止して、海外に渡航したと報じられた。

 まゆゆこと渡辺麻友も選抜総選挙で年内卒業を宣言したが、須藤の発言にかすんでしまった。

 次々と“炎上”することで注目されたAKB48グループ。今年後半も、いろんなメンバーが世の中を騒がせてくれそうだ。

週刊朝日 2017年8月18-25日号