サザエさんとカツオくん貯金箱(撮影/写真部・大嶋千尋)
サザエさんとカツオくん貯金箱(撮影/写真部・大嶋千尋)
サザエさんてぬぐい復刻版(撮影/写真部・大嶋千尋)
サザエさんてぬぐい復刻版(撮影/写真部・大嶋千尋)
文明堂サザエさん復刻カステラ(撮影/写真部・大嶋千尋)
文明堂サザエさん復刻カステラ(撮影/写真部・大嶋千尋)

 サザエさん生誕70年を記念した全国巡回展「よりぬき長谷川町子展」が、名古屋市の松坂屋美術館で開かれている。原作漫画の記念すべき第一回の原画やスケッチなど貴重な資料が多数公開されているほか、限定グッズも販売。アニメとは一味違った、原作の魅力を再発見できる。会期は5月24日まで。

 漫画「サザエさん」は、福岡の地方紙だった「夕刊フクニチ」で1946年4月に連載を開始。74年まで朝日新聞などに掲載された。巡回展は、連載開始から70年の節目にあたる昨年4月から京都を皮切りに、広島、東京で開催。名古屋が最後となる。

 展示でひときわ目を引くのは、姉妹社版「サザエさん」単行本の表紙原画。モノクロの漫画の豊かな世界観をカラーで表したものだ。水彩絵の具や、色鉛筆、ポスターカラーなどを用い、一枚一枚丁寧に描かれている。タイトルデザインも絵に合わせて毎回、長谷川町子自身が書いていた。

 巡回展のもうひとつの楽しみは、限定グッズだ。会場でしか買えないオリジナルグッズを約100点販売。昭和レトロな当時のデザインを復刻したものも多いのが人気の理由で、例えば、貯金箱(サザエさん、カツオくんの2種、各1080円)は、長谷川町子本人のデザイン。同じく、本人デザインの浴衣の反物から柄を起こした「サザエさんてぬぐい復刻版」(864円)や文明堂サザエさん復刻カステラ(864円)などは、会期がゴールデンウイークをはさむため完売も予想されている。

「原作をモチーフにしたグッズは手に入りにくいので、何点も『大人買い』していく人がほとんど。巡回展も名古屋が最後なので、売り切れご免です」(主催者)

 展示内容の一部も収録した週刊朝日臨時増刊号『サザエさん 2017春』は会場や書店、コンビニなどで販売中。原作の傑作約300作品を楽しめる。

※週刊朝日オンライン限定記事