映画プロデューサー・川村元気が明かした“作家”としての創作術 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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映画プロデューサー・川村元気が明かした“作家”としての創作術

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映画プロデューサー、作家 川村元気(かわむら・げんき)/1979年、横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。2005年、映画「電車男」を企画・プロデュース。以後、「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「寄生獣」「バケモノの子」「バクマン。」「君の名は。」「怒り」「何者」などの映画を製作。11年に優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、小説『世界から猫が消えたなら』で作家デビュー。著書に、『億男』『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』など。最新小説『四月になれば彼女は』(文藝春秋)が発売中(撮影/写真部・小原雄輝)

映画プロデューサー、作家 川村元気(かわむら・げんき)/1979年、横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。2005年、映画「電車男」を企画・プロデュース。以後、「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「寄生獣」「バケモノの子」「バクマン。」「君の名は。」「怒り」「何者」などの映画を製作。11年に優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、小説『世界から猫が消えたなら』で作家デビュー。著書に、『億男』『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』など。最新小説『四月になれば彼女は』(文藝春秋)が発売中(撮影/写真部・小原雄輝)

林:でも、一つアドバイスさせていただくと、取材して書いていると、いつかつらくなるときが来ますよ。誰かに聞かないと書けないとなると、だんだんおっくうになりますから。

川村:なるほど。確かに、取材して書いても、ウソをつき始めますもんね。自分はこんなにもウソつきだったんだということに、書いているうちに気づかされます。

林:そのうち誰にも聞かなくても、いろんなバリエーションが頭に浮かんでくるようになると思う。

川村:吉田修一さんにも「もっと無責任に書きなよ」って言われるんです。でも、無責任に書いておもしろいものができる自信がないから、やっぱりすごく取材もしちゃうし、小説3本分ぐらいのものを頭のなかにためてから1本にして書いてるんです。だからすごく時間がかかります。ただ、今回の本では、結末を決めずに書くおもしろさがわかり始めました。映画って脚本をつくってから撮るじゃないですか。だから最初は結末が見えないまま書くことにすごく抵抗があったんですよ。

林:登場人物が勝手に動きだすと、「あ、こっちのほうに引っ張られていくのか」とか思いません?

川村:そうなんです。そんなこと、自分の文脈ではありえなかったんですよ。小説は、そういうのがおもしろいんでしょうね。

週刊朝日  2017年4月28日号より抜粋


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