山尾:せっかく夏の参議院選で女性の割合が増えたのに、他のママ議員も「入るの難しそう」と話していた。

金子:普段は10カ月の息子を抱っこしながら、国会開会中は東京、閉会中は地元新潟と移動生活です。夫、両親に育児を手伝ってもらっています。

野田:幸運なことに!

金子:図らずも話題になっちゃって、あの人はね(苦笑)。(16年2月、金子議員が出産、入院中に夫の宮崎謙介氏の不倫が報道された。現職国会議員として育休宣言をしていた宮崎氏は、議員を辞職した)

野田:うちの息子は5歳になりますが、障害を持っています。治療の関係から育てるのは東京。夫が主夫として世話をしてくれるのだけど、私が2日以上出張するときは、夫の負担が大きいので家族で移動します。

山尾:私も基本は東京で育ててます。両方の実家や地元も含めて、家族総がかり育児です。

 女性議員が子育てで四苦八苦しながら、どうやって両立させているのか──。これは、働く女性と悩みを共有できる大事な質問だと思う。ただ、「子どもはどっちで育てているの」と聞かれるのは、女性議員だけ。すごくプレッシャーにさらされます。

野田:逆にお母さんとして親しみを持たれているから、聞かれるんじゃない? 男性議員の場合、自民党と十把一絡げでみられ、興味をあまり持たれない。私たちは全部バレているからね。子どもがどう、結婚が何回目だとか。ねえ。

三原:ふふっ。

野田:人間臭くていい。でも、与党と野党では、厳しさが違う。金子先生の出産は与党のとき、あの騒動もあったので相当たたかれた。

三原:苦労しただろうな、と。結婚すらもいろいろと言われますから……。

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