小池百合子都知事がトランプになる日 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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小池百合子都知事がトランプになる日

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小池百合子氏 (c)朝日新聞社

小池百合子氏 (c)朝日新聞社

 トランプ・ショックが世界中を駆け抜けた2日後の11月11日。小池百合子東京都知事は会見で次のように語った。

「民意が選んだ大統領ということで、その意味では私も同じですけれど、まずはおめでとうございますと申しあげたい」

 熱狂的な支持者に押し上げられ下馬評を覆して勝利したドナルド・トランプ氏を、都知事選での自身の姿に重ね合わせたのか。小池氏は、米大統領選についての独自の“戦評”を披露してみせた。

「私は以前から『大義』と『共感』ということを述べております。ヒラリー氏は初の女性大統領を生み出すという『大義』が生かされなかった。むしろネガティブ情報が出て反感にもつながり、女性の間でも『共感』を生まなかった。かたやトランプ氏はかつての工業地帯の方々に、仕事がない、失業、家がないという状況で『アメリカ・ファースト』というプライドをかきたてる演説などで皆の関心を引き付けながら、置いていかれた中間層の『共感』を呼んだのではないか」

 私なら、「大義」と「共感」の両方を得てみせる──。そんな自信が言外ににじんでいるようにみえた。

 小池氏と近い外務副大臣経験者の自民党議員は、トランプ現象と小池劇場の共通点をこう分析した。

「中盤からトランプ氏が勝つと確信していました。構図が小池さんの都知事選と同じだったからです。はぐれ者のトランプ氏は支持母体の共和党内でも支持を得られなかったが、めげずに戦い抜く度胸と根性があった。選挙資金を自ら出し、自力で人気を高め、指名を勝ち取った。選挙戦も孤立無援だったが、それが逆に追い風になった。小池さんも都知事選で自民党の推薦をもらえず、幹部らに無視されても、度胸と根性で孤軍奮闘して勝った。既成政党を信用しない有権者の票が、どっと流れたわけです」

 一方、ヒラリー陣営と近かった官邸、自民党幹部らはトランプ勝利を「予想外の結果」と口を揃えた。

 元防衛相の小野寺五典・自民党政調会長代理は沖縄で翁長雄志知事と懇談中、トランプ氏の勝利を知り、驚いたという。


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