参院選の選挙期間中は、大麻研究家の交際相手を従え、街頭演説を展開した (c)朝日新聞社
参院選の選挙期間中は、大麻研究家の交際相手を従え、街頭演説を展開した (c)朝日新聞社

 医療用大麻の解禁を訴える活動を行っていた元女優の高樹沙耶(53・本名・益戸育江)が10月25日、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。自宅からは吸引に使ったとみられるパイプや乾燥大麻も発見され、現在も取り調べを受けている。人気ドラマ「相棒」にも出演していた美人女優が、なぜ、ここまで落ちてしまったのか……。

 高樹は1983年、19歳で映画主演デビュー。バブル期の若手女優として活躍し、98年にシンガー・ソングライターの中西圭三と結婚するも2年で離婚。その後「ナチュラリスト」を自称し、ハワイや千葉の自然の中で暮らすようになる。2012年に「大麻草検証委員会」の幹事として活動に参加すると表明し、大バッシングを浴びた。大麻研究家との同居が取り沙汰されると、テレビ出演も減少。所属事務所からも解雇通告を受け、逃げるように石垣島に移住した。

 高樹は石垣島で、同居する男性らとともにジャングルを切り開き、コテージを経営していた。その名も「虹の豆 浮世離れ」。2年前に同施設に宿泊したという女性(48)はこう話す。

「高樹さんは気さくで快活で、ノーメイクの日焼け肌に白髪もそのままで、いかにも島の住人という感じ。直接話せてうれしかった」

 しかし、自然をコンセプトとするコテージは、夏場でもエアコンも網戸もなし。それなのに料金は1泊3万円もしたという。

「部屋の照明も少ないし、部屋に虫もたくさん入ってきますし。食事もあまり手が込んでなさそうなのに、値段は東京並み。リピーターは少ないだろうなと感じました」

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