「ドラッグ=犯罪」で解決しない セレブが薬物に溺れる三つの理由 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ドラッグ=犯罪」で解決しない セレブが薬物に溺れる三つの理由

週刊朝日#麻薬
日本の芸能界も相次ぐ逮捕劇に揺れた。清原和博(左)にも高知東生にも家族がいた (c)朝日新聞社

日本の芸能界も相次ぐ逮捕劇に揺れた。清原和博(左)にも高知東生にも家族がいた (c)朝日新聞社

 妻・高島礼子と、仲のよい夫婦ぶりで知られていた高知東生の関係はそうではなかったと思いたい。

 依存症の危険は身近なところに潜んでいる。例えばストレス回避のために、アルコールや薬物に手を出す行為だ。樺沢さんは言う。

「憂さ晴らしにお酒を飲んで忘れても、さめればまた問題に直面しなければならない。そうなると人はより強力な“ヘビードラッグ”へと移行していく。アルコール→大麻→コカイン→覚醒剤と、はしごを登るように上がっていってしまう。アルコールの段階でも軽視せず、ストレスの原因に対処しなければなりません」

 増井さんは「ドラッグ=犯罪」という視点では問題は解決しない、という。

「薬物で若くして亡くなったスターを必要以上に神格化するシステムにも問題がある。どんなに才能ある人でも年を取ってみすぼらしくなっていくのが普通。それに向き合えず、『永遠の存在』を願う本人とファンの思いが、多くの人を薬物に向かわせている」

 抑止には薬物依存から生還した人の存在が重要だ。

「音楽界なら、例えばキース・リチャーズやエリック・クラプトン。クリーンになった直後の作品は正直おもしろくなかったりもするけれど、長い目で見るとちゃんと仕事をしている。彼らのような『2度目の神格化』を成し遂げる人の存在がキーになるのでは」

(一部敬称略)

週刊朝日 2016年7月15日号より抜粋


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