過激派バングラ標的の背景 日本人ら人質立てこもり事件 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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過激派バングラ標的の背景 日本人ら人質立てこもり事件

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テロは止められないのか…(※イメージ)

テロは止められないのか…(※イメージ)

 バングラデシュの首都ダッカがテロの標的となった。現場は大使館や外国人向けのホテルが立ち並ぶグルシャン地区のレストラン「ホーリー・アルティザン・ベーカリー」。外国人や地元の富裕層に人気で、日本人客も多いという。

 7月1日夜(日本時間2日未明)、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら銃で武装したグループが店を急襲。爆発物を炸裂させた。客ら数十人を人質にして立てこもったが、治安部隊が突入し、武装集団6人を殺害。けがをした日本人男性1人を含む13人の人質を救出した。この日本人男性は、仕事仲間8人で食事をしていたというが、他の7人は死亡。イタリア人9人を含む20人が犠牲となった。

 事件発生からまもなく、過激派組織「イスラム国(IS)」系のアマーク通信が、ISによる犯行との声明を出している。だが、バングラデシュ政府はこれまで「国内にISはいない」と言い張ってきた。

 日本の元外交官が言う。

「ハシナ首相は国内の安定を強調するためにも、ISの存在を認めるわけにはいかなかった。しかし、イスラム原理主義を批判した者や外国人が殺害される事件が起きている。米国はじめ各国の大使館スタッフが強い危機感を抱いていたところに事件は起きた」

 昨年10月には北西部のロングプール県で、リキシャに乗車していた日本人男性が、オートバイに乗った武装集団に拳銃で射殺されている。この事件では「ISバングラデシュ支部」を名乗る犯行声明が出ている。

 国際政治に詳しい放送大学教養学部の高橋和夫教授が指摘する。


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