阻止されたヘイトスピーチ 対策法で根絶なるか (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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阻止されたヘイトスピーチ 対策法で根絶なるか

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川崎市で中止となったヘイトスピーチデモ (c)朝日新聞社

川崎市で中止となったヘイトスピーチデモ (c)朝日新聞社

 神奈川県川崎市中原区の中原平和公園。普段は小さな子どもたちが元気に走り回り、お年寄りが談笑する姿があちこちで見かけられる。だが、ヘイトスピーチ対策法が施行された2日後の6月5日、様子は一変していた。排外主義的な団体によるヘイトスピーチデモと、それに反対するグループとの衝突が起きたのだ。

 対策法施行後、初めてのデモの周辺は、殺伐としていた。集まった十数人のデモ隊を数百人規模の反対グループが取り囲んだ。報道によると、警戒する神奈川県警の警察官は約600人。デモ隊が10メートル進んだところでもみくちゃとなり、道をふさぐ反対グループが座り込みや寝転び始めた。デモの主催者は県警の説得に応じ、デモは中止された。

「法律によって国が差別をなくす側に立つことが明確になった」。ヘイトスピーチに抗議してきた在日コリアン3世のチェ・カンイジャさん(42)は歓迎する。「それによって、自治体や司法の判断、警察の対応も差別をなくす側に立った」

 この動きを受けて、元右派政党副代表で、保守活動家の瀬戸弘幸氏は、自身のブログで、「過激主義との決別」を訴えた。対策法ができたことにより、民事での訴訟の「リスクが多くなった」とし、従来のような攻撃的なヘイトスピーチデモと一線を画し、穏健なデモを戦略的に行うことを提言している。


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